著者 | 寺村輝夫(著), 長新太(絵) |
出版社 | 福音館書店 |
ジャンル | 絵本 |
出版年月日 | 1972/12/10 |
ISBN | 978-4834003789 |
目次
「おしゃべりなたまごやき」の特徴
この本の特徴
「おしゃべりなたまごやき」は、ユーモアたっぷりの児童書です。
物語は軽快なテンポで進み、王様が起こした鶏騒動、王様と巻き込まれた家来たちの個性豊かな行動が多くの笑いを誘います。
ユニークなストーリー設定と、予想外の展開が読者の興味を引き、最後まで飽きさせない構成になっています。
特に、たまごやきが出た瞬間は楽しめるポイントです。
非日常的な要素を取り入れつつも、わかりやすいテーマが込められており、不思議な設定が子どもの想像力を刺激します。
物語全体が軽快なテンポで進み、子どもたちが楽しみながら最後まで読める構成になっています。
「おしゃべりなたまごやき」の要約
この本の要約
この物語は、ある国の王様が巻き起こした大騒動について描かれています。
王様は毎朝、さまざまな人々から挨拶を受け、「あ、うん」とだけ返事をするのが日課。
しかし、コックに晩のおかずを聞かれたときだけ「目玉焼きがいい」と伝えます。
遊ぶことが大好きな王様は、城の中を走り回り、偶然見つけた鶏小屋の戸を開けてしまいました。
鶏たちは一斉に飛び出し、城中に大騒ぎが広がります。
王様は鶏小屋の鍵を持ったまま逃げ出し、犯人を捜す兵隊たちが動きますが、王様が犯人であるとは誰も疑いません。
王様は窓から鍵を捨て、事態を知らんぷりしますが、最後に予想外の出来事が王様を待ち受けていました。
物語は、王様が引き起こした鶏騒動の結末と、<おしゃべりなたまごやき>の正体が描かれてコミカルな内容となっています。
「おしゃべりなたまごやき」の感想
鶏小屋の中で鶏たちがぎゅうぎゅう詰めで窮屈そうだという優しさからカギを開けた王様。
逃げ出した鶏から逃げる王様の姿もおもしろい。
追いかける家来たちを見てだんだん王様も楽しくなってきてるんじゃ?なんて思いながら、今度は犯人捜しが始まって。
次から次へと展開してとても引き込まれます。
犯人が王様だってバレちゃうの?
ドキドキしながら読んだのを覚えています。
本の題名からもなんとなく想像できてしまうかもしれませんが、夜の食事の場面が一番の面白いポイントです。
嘘つくのはよくないという教訓にもなりますね。
この王様を憎めないのは愛らしいイラストのおかげでしょうか?
面白くてどんどん読み進めてしまう本です。
「おしゃべりなたまごやき」を読んだ人のレビュー
ネット・Xのレビュー
王様シリーズ!「おしゃべりなたまごやき」大好き💞
— なりはら (@tohohof) June 29, 2024
#幼少期にハマっていた絵本
— 矢野耕平 (@campus_yano) September 28, 2020
寺村輝夫 作 長新太 画
『おしゃべりなたまごやき』(福音館書店)
幼稚園児のころ、母にせがんで何度も読んでもらった。あれからン十年経ち、今度は我が子に読み聞かせた。久しぶりなのに、内容をちゃんと覚えていたことにビックリ。読み聞かせパワー恐るべし。 pic.twitter.com/3se2oUvj0J
「おしゃべりなたまごやき」はどんな人におすすめ?
こんな人におすすめ
おすすめな人の特徴①
楽しいお話が好きな子
おすすめな人の特徴②
5、6才の子に読み聞かせたい方
おすすめな人の特徴③
絵本では物足りなくなった子
笑いの要素も多く、気軽に楽しめるため、日常的なお話よりも少し変わった物語を楽しみたい子どもにぴったりです。
絵本にしては少し字が多く漢字もあるので、小さい子というより、年長さん・年中さんくらいの読み聞かせにちょうどいいと思います。
絵本から児童書へ移り変わるきっかけの本にも最適です。
「おしゃべりなたまごやき」:まとめ
この本は図書館に展示してもすぐ貸出されてしまいます。
あ、戻ってきたなと思うとまたいなくなってる人気の本の中の1冊です。
なんといっても珍騒動と予想外の展開というユニークさが魅力的。
子どもたちにとって、日常の中にあるものが突然特別な存在になるというアイデアは、興味を引きます。
また、カラフルな色使いや独特の表情の絵がこの本のユーモラスさをさらに良い効果をもたらせています。
読み聞かせだけでなく、文字量・漢字の入り具合も含めて絵本から児童書に移行する時期に最適な作品。
王様シリーズもあるので、ほかの作品もぜひ読んでみてほしいです。